少し変わり種のこだわり焚き火台3メーカー紹介!【二次燃焼のDOD、耐熱布メッシュのモノラル、ベルモントのTOKOBI】
みなさんはキャンプのとき、どんな焚き火台を使っていますか?
僕は家族用にユニフレームのファイアグリルとソロ用にUCOのミニフラットパック グリル&ファイヤーピットを使っていますが、特にファイアグリルのほうはめちゃくちゃ人とかぶります。
定番中の定番品なので仕方ないですし、使い勝手もいいので気に入っていますが、せっかく自由にキャンプをしているのであまりかぶらないものを使ってみたいなぁという気持ちもあります。
そこで今回は変わり種としてちょっと面白いと思った焚き火台を紹介します。
いや、それもはや定番じゃん!というものもあるかもしれませんが、そのときはごめんなさい!
この記事はどんな人向け?
・定番の焚き火台に飽きてしまった人
・ひと工夫あるこだわりの焚き火台について知りたい人
目次
まず定番の焚き火台とは?
焚き火台の2大用途である焚き火と料理のどちらもしやすいように配慮されたバランスモデルが多い。
焚き火台とは、キャンプ場などで地面で直に焚き火をしないために使う台のことです。
植生の保護や炭や石などを放置するリスクを抑えるなどの目的で多くのキャンプ場で使用が義務付けられており、各メーカーからあらゆる焚き火台が出ています。
焚き火台の用途は主に鑑賞や暖を取るなどの焚き火そのものと料理になりますが、定番と呼ばれるモデルはどちらかに特化するというよりは両方ともやりやすいようにバランスの取れたものが多いです。
また、つくりもシンプルで分かりやすくありながら、使い勝手のいいことから多くの人に愛されているというものが多いです。
今回はその本流からは少し外れてどこかしらで凝っている焚き火台を紹介します。
定番のモデルについては別記事があるのでよかったらご覧ください。
少し変わり種のこだわり焚き火台3メーカー!
[DOD(ディーオーディー)] ぷちもえファイヤー / めちゃもえファイヤー
ウッドストーブではないけど二次燃焼モデル。
ぷちもえファイヤーとめちゃもえファイヤーはDODの焚き火台ですが、2次燃焼が可能なモデルなところがちょっと珍しいかなと思います。
焚き火のときに薪などに含まれる炭素が空気中の酸素と結合して二酸化炭素(CO2)になることを完全燃焼と言いますが、実際は不完全燃焼もけっこう起こっていて、一酸化炭素(CO)などが発生しています。
二次燃焼とは燃え残った一酸化炭素を二酸化炭素までもう一段階燃やすことです。
※2次燃焼についてはこちらの記事でもう少し詳しく書いています。
引用元:DOD公式サイトより
ウッドストーブだとソロストーブをはじめとして2次燃焼をうたうモデルはちょくちょくありますが、普通の焚き火台だとあんまり見ない気がします。
(他はモンベルのフォールディング ファイヤーピットぐらいでしょうか。売り切れています。)
というのも二次燃焼をさせるためには二重構造にしてメインで燃えている下部と燃え残りの気体がいる上部の両方に空気を供給する必要があります。
当然二重構造を作るにはひと手間かけなければいけないため、その点がこだわってると感じますね。
二次燃焼は実際に上部に空気を送っているところから炎が出ているのが見えるので、焚き火いじりをしているときは見た目的に楽しいほか、
- 燃焼効率が高いため火力が高い⇒さっと料理をしたりお湯を沸かすにはいい
- しっかり燃やし切るため、燃えた後が灰だけになりエコかつ処理がラク
といった実用的なメリットもあります。
一方、火力が高い点はじっくりコトコト料理をしたいときはあまり向かないので気を付けてください。
こだわり二次燃焼のぷちもえファイヤーとめちゃもえファイヤーですが、この2つはサイズ違いとなっていて、ぷちもえファイヤー<めちゃもえファイヤーとなっています。
しかも相当なサイズ違いとなっており、ぷちもえファイヤーに対してめちゃもえファイヤーは幅、奥行き、高さともにざっくり2倍程度あるので、体積で言うと8倍ぐらい大きいことになります。
収納はいずれもほとんどたためずそのままの大きさなので、選ぶときには注意したいですね。
だいぶ大きさが違うので、ぷちもえファイヤーはソロ用で、めちゃもえファイヤーはファミリーなど多人数向けと考えるのが分かりやすいと思います。
ちょっと普通の焚き火台に飽きてきたという場合は、焚き火いじりを楽しみがてら二次燃焼を堪能してみてはいかがでしょうか?
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[Monoral(モノラル)] ワイヤーフレームライト / ワイヤーフレーム
何と言ってもメッシュ部分の布が面白い。ワイヤーで吊り下げている点も特許取得済みのこだわりの構造。
ワイヤーフレームライトとワイヤーフレームはモノラルが出している一風変わった焚き火台です。
ワイヤーフレームライトとワイヤーフレームは大きさはほとんど一緒ですが、重さが違います。
当然ワイヤーフレームライトのほうが軽いですが、その分五徳アタッチメントなどの拡張性が多少犠牲になっています。
それにしても火床が布になっているというのはなんともインパクトがあります。
帆布みたいに見える火床の布ですが、特殊な耐熱クロスで燃えにくくなっています。
燃えにくいというのが正確な表現で、耐熱クロスの使用耐久時間は50時間です。
布としては長いですが、焚き火台の耐久としては短い気がします。
うーんどうなんでしょう…?
耐蝕性ステンレスメッシュの焚き火メッシュⅡ 引用元:モノラル公式サイトより
実際その耐久性を懸念してかメーカーからもステンレスの替えメッシュが出ています。
布で出してるのにステンレス出すんかい!と思わずつっこみたくなりましたが、背に腹はかえられないということでしょうか。
ワイヤーインフレーム構造 引用元:モノラル公式サイトより
また、メッシュの素材だけでなく構造も凝っていてワイヤーインフレーム構造で特許を取得しています。
メッシュ系の焚き火台だとメッシュを上に置くものや架台に差し込むものが多いですが、ワイヤーインフレーム構造ではメッシュの中にワイヤーを通してそれを架台に引っかける構造になっています。
こうすることで、
- フレームに直接熱が伝わりづらく、フレームの熱耐久を上げるために頑強にする必要がなくなる
- 火床がぶらさがる形になるため、薪などを入れたときに安定する
などのメリットが得られます。
ぶら下がることでフレームより火床が若干低くなるので、そのまま焼き網を乗せることも可能になります。
ものをおくことで火床が安定する フレームの端には焼き網をそのまま乗せられる 引用元:モノラル公式サイトより
こだわりもメリットもあるワイヤーフレームですが、やはり耐久性とコストの高さがデメリットです。
特に耐熱クロスはしょっちゅう買い替えるにはちょっと高すぎるなーというのが率直な印象です。
メイン使いというよりは高級な大人向けのおもちゃとしての購入が一番ストレスなく楽しめるのではないでしょうか?
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[Belmont(ベルモント)] 焚き火台 TOKOBI
火の上だけでなく、火の下で焼くという発想。
焚き火台 TOKOBIはベルモントの焚き火台です。
TOKOBIはオプションがたくさん発売されていて、焚き火もさることながら、料理用途を強く意識している焚き火台です。
そして何が変わっているかというと、上火を使うという発想が導入されている点です。
上火を使うという発想 引用元:ベルモント公式サイトより
つまり焚き火をしている下で調理ができるということです。
普通は焚き火をしている上に食材を置いて加熱していきますが、TOKOBIは上はもちろん下にも食材を置くことができます。
普通の焼肉だったらひっくり返せばいいですが、写真のようにピザなどひっくり返せないけど上から熱を与えたいというものにはうってつけです。
そもそもキャンプでピザを食べるか、という話はありますが、最近は冷凍のおいしいピザもあったりするので、上から加熱ができると料理の幅が広がるのではないでしょうか?
他にもトーストに卵を乗せて目玉焼きなどもイケそうですね。
他にも火からの距離を二段に調整できたり、料理をしながらでも薪が追加しやすかったりと何かと使い勝手がよさそうです。
販売はTOKOBI単体とスタンダードセレクション、フルセットがあり、オプションをバラでも売っていますが、フルセットがおすすめかなーと思います。
- 単体⇒焼き網もついていないため買うことになり、いろいろ買ってるとスタンダードぐらいの値段になる
- スタンダードセレクションには上火を使うときのアイアンプレートが付いていない&アイアンプレートは定価5500円となかなか高い
- いっそフルセットがいいのでは?
という感じです。
けっこう価格は高めですが、魅力はあるのでキャンプごはんに気合を入れたいという人にはぜひともオススメしたいですね。
僕自身もけっこう気になっていますね。
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おわりに
今回は個人的に少し変わり種だなと感じる焚き火台を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
焚き火台は今やキャンプの必須アイテムなので、各社本当にいろいろな製品を出しているので、見ていて飽きないですね。
さらにかぶらないものとなるとガレージブランドも見ていくと楽しいですが、どんどんキャンプ沼にはまっていくので注意してください!
それでは今回の記事がみなさんの焚き火台選びの一助となれば幸いです!
※実売価格は記事執筆時のネット上での実売価格となり、変動するものなのでご了承ください。
Photo by Akshay Gujar on Unsplash