【意外と忘れがち】キャンプ用マットってちゃんと選んでる?おすすめ4選!
突然ですが、皆さん快適なキャンプを過ごしていますか?
キャンプで快適さに一番気を使ったほうがいいのはやはり睡眠環境です。
もちろんキャンプなので、多少の不便はむしろ楽しんでいこうという面もありますが、夜一睡もできないとそれだけでキャンプが嫌いになってしまいがちです。
そんな睡眠環境の大事さに気づき、シュラフやコットを選ぶ人は多いと思うのですが、意外とマットって後回しになってしまいがちな気がします。
だけど、実際マットの威力はすさまじくて、羽毛の何万円もするシュラフを使っても、マットがないと底冷えに勝てず寝られないほどです。
今回はいろいろあるマットの種類を比較しながらオススメを紹介して、皆さんの睡眠環境を改善する参考になればと思っています。
この記事はどんな人向け?
・キャンプでの睡眠環境を改善したい人
・初めてのキャンプに行く前で何が必要か吟味している人
・種類ごとのマットの特徴やおすすめが知りたい人
目次
キャンプ用のマットとは?
機能としてはクッション性と断熱性だが、コンパクトさもポイント
キャンプ用のマットとは主にテント内の床面やコットの上に敷いてクッション性や断熱性を持たせる道具のことです。
クッション性はだれでも当たり前だろと思うと思いますが、断熱性もマットが担っているところがポイントです。
断熱性はもちろんシュラフ(寝袋)も担ってくれますが、夜の冷え込みが激しいほどマットは重要で、マットで断熱できないと底冷えと呼ばれる地面からの冷えに悩まされることになります。
また、マットはかさばってしまいがちな製品なので、コンパクトさは要チェックポイントです。
タイプは大きく分けて銀マット・ウレタンマット・エアマット・インフレーターマットの4つ
タイプは4つの中でも、空気を入れず手軽に使える銀マット・ウレタンマットと空気を入れる代わりに快適性が格段に上がるエアマット・インフレーターマットに大きく分かれます。
空気を入れないタイプはかさばる一方、パンクの心配がないです。
空気を入れるタイプは逆で、コンパクトですが、パンクすると使えないですね。
もちろん全種類揃える必要は全くなく、自分の用途に合わせて1つ、あるいはいくつか選ぶのがよいと思います。
場合によっては重ねて併用なんて使い方も有効です。
ちなみに我が家ではウレタンマットとエアマットを使っていますが、エアマットをインフレーターマットに乗り換えようかと思っています。
銀マット
銀マットはピクニックや運動会で見る機会も多いと思われる、文字通り銀色のマットです。
メリットはホームセンターなどで簡単に手に入れることができる手軽さに加え、銀色のコーティングが断熱性を持つことです。
一方、デメリットは収納がかさばることと、薄いものが多く、クッション性が低いことです。
収納はロール型に巻くものとジャバラ状に折りたたむものがありますが、いずれも少しかさばります。
また、厚さは千差万別でけっこうな厚みがないと、クッション性という意味では物足りないかもしれません。
ウレタンマット
ウレタンマットは銀マットと見た目は似ていますが、立体的に細かい凹凸を付けた商品が多いです。
メリットは立体的な凹凸によるクッション性と銀色のコーティングがある場合は断熱性の高さ、そして手ごろな価格でしょうか。
この凹凸の効果は寝てみないと分からないのですが想像以上に効果があり、地面に接している感覚(いわゆる底付き)がだいぶなくなります。
銀色のコーティングはあるものとないものがありますが、あるほうが断熱性が高いです。
これも使ってみないとなかなか想像しづらいですが、コーティングがあることによる断熱性はなかなかのものです。
デメリットはやはりかさばる点ですかね。
しかし、コスパは高く最初のマットとしては選びやすいのではないかと思います。
ちなみによくウレタンマットとはいいますが、材質は発泡ポリエチレンのものが多い気がします。
エアマット
エアマットは文字通り空気を入れるタイプのマットで、銀マットやウレタンマットと違い、クッションのスポンジ部分はありません。
メリットはやはりクッション性で、空気を入れないタイプとは一線を画する感があります。
そして、空気を抜いてたたむことができるのでコンパクトさも大きく向上します。
デメリットはパンクしてしまうと全く使えない点、空気を入れたり抜いたりするのが結構めんどくさい点、断熱性はそこそこな点です。
基本的にはキャンプなど出先で使うことになるマットは使えないと死活問題になるので、せめてテープなどで応急措置できるようにしておいたほうが無難です。
また、空気を入れるためにポンプが必要なモデルもあり、コンパクトになった分に別途ポンプが必要で収納スペースがあまり変わらないという可能性があるので注意が必要です。
その点ポンプ内蔵タイプは膨らませるのは大変ですが、コンパクトなのはよいですね。
そして、空気を入れて地面と体の間に空気が挟まるので 断熱性はないわけではないですが、底冷えが厳しい季節は銀マットと併用するなどしたほうが快適かもしれません。
ちなみに僕が持っているエアマットはポンプが必要で、つまり電池も必要なタイプです。
そのため、収納性がいまいちなうえに充電も気にしなければならなくてかなり面倒です。
寝心地は妻が気に入っているのですが、かさばる点と充電の面倒さが買い替えを検討している理由ですね。
インフレーターマット
インフレーターマットはエアマットと似ていますが、空気だけでなくさらにスポンジが入っていて、自動で膨らむところが特徴です。
自動で膨らむってどういうこと?と思うかもしれませんが、布団圧縮袋にウレタンフォーム(スポンジ)が詰めてあると想像すると分かりやすいと思います。
インフレーターマットにはバルブがついていて、バルブを開けると布団圧縮袋をあけたときのように中に空気が入って自然にウレタンフォームが膨らんでいきます。
逆にしまうときはその空気を押し出しながら圧縮していき、バルブを閉めることでコンパクトに収納できます。
メリットはやはり自動で膨らむので楽な点とたためるのでコンパクトであること、そしてウレタンフォーム(一般的なマットレスやシートのクッションと同じ材質)が入っているので、クッション性が良いところです。
デメリットはエアマットと同じで断熱性はそこそこな点と商品によってはたたむのが大変なところです。
布団圧縮袋は掃除機で空気を抜きますが、インフレーターマットは基本的には手動で抜くので大変そうというのは想像できると思います。
この大変さは商品によって、また商品の大きさによっても異なるのでユーザーレビューなどを参考にして選んだほうがよいです。
番外編:マットの代用品
キャンプを始めるときはテントやタープなど何かと出費がかさみますが、そんな中マットを買わないとキャンプができないと聞かれれば、答えはノーです。
はじめのうちにどうしてもマット資金が捻出できない、でもキャンプは行きたい!というとき、少人数の場合は家にある厚手の毛布などを持っていくのも大いにアリだと思います。
ただし、ファミリーなどの場合は人数分の毛布を車に積み込むとなるとものすごくかさばることに気づくと思います。
車によっては下手したらそれで荷台が埋まってしまうかもしれません。
なので、マットをどうしても用意できない場合は毛布などで代用は可能だが、かさばり方が尋常ではなく現実的ではないので、人数が多いほどコンパクトなマットを購入したほうがベターである、というのが結論になります。
キャンプにおすすめのマット4選!
[THERMAREST(サーマレスト)] Zライトソル
汎用性が高く、最初のマットにオススメ
Zライトソルはサーマレストから発売されているウレタンマットで、ウレタンマットとしては超定番の商品になります。
登山者にもキャンパーにも幅広く愛されており、僕自身も登山とキャンプ両方で使っています。
さらにいうと、最近は普段から家でもコット寝なので、その時にもZライトソルを重ねて寝ています。
だいたい7,000円弱ぐらいなので、ただのマットと思うと少し高く感じるかもしれませんが、値段分のはたらきは十分してくれます。
Zライトソルの良いところはアルミ蒸着面の断熱効果です(正確には輻射熱の反射)。
冬場は銀の面を上にして寝ることで、自分の体から放射される熱が反射されて自分に返ってくるためあたたかいです。
銀マットもウレタンマットも銀色の面であたたかくなる原理は基本的にこの熱の反射です。
そんな熱の反射ぐらいで変わるんだろうか?と思いますがこれが意外とバカにならず、底冷えするような地面の上で寝てみると本当に驚きます。
けっこういいシュラフに入っていてもマットからはみ出るとそこだけ顕著に寒くなるのが分かります。
夏でもキャンプ地の夜は意外と冷えこみが厳しかったりするので、アルミ面がないもっと安価なものよりも、アルミ面がついているタイプの商品のほうがオススメですね。
寝心地はベッドのようにとはいきませんが、全体的に凹凸が付いた形をしているため、ただのマットより地面の硬さは格段に軽減されます。
体重にもよるとは思いますが、70-80kgぐらいの僕でも底付きはしない印象です。
デメリットはウレタンマットの宿命ですが、やはりかさばる点です。
ただジャバラに折りたためるタイプなので、ロール巻きタイプよりはいくらかましかもしれません。
総合的に見てコスパが優れているので、初めてマットを買う人で、いきなり高いのはちょっと…という人にはオススメできるマットかなと思います。
ウレタンマットはコットと重ねたり、パンクを気にせずに直接地面に敷いたりと汎用性が高いところもオススメです。
最近は色が増えたり、上半身だけでいいよという人向けに小さいサイズもあったりするので、お好みのを選ぶとよいと思います。
ただし、小さいサイズは登山でなるべくかさばる荷物をコンパクトに、そして軽量化したい人向けだと思うので、キャンプ向けだったらR(レギュラー)サイズでいいと思います。
ファミリーで家族分マットを買おうとしている場合はさらにコンフォート寄りのものを選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
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[Coleman(コールマン)] エアマットウェーブ
クッション性とコンパクトさを両立したい人にオススメ
エアーマットウェーブはコールマンから発売されているポンプ内蔵型エアマットになります。
一般的なエアーマットはもっと厚みがあるものが多いですが、どちらかというとウレタンマットに近く、コンパクトに収納できるウレタンマットと考えるほうがしっくりくるかもしれません。
後述のスペックを見てもわかるように先ほどのZライトソルと比べて、使用時のサイズ感は似ていますが、収納サイズが体積で半分ぐらいなのでかなりコンパクトになります。
ポンプ内蔵のため重さは200gほど重くなりますが、この程度なら特にキャンプでは許容範囲なのではないでしょうか?
寝心地は好みがわかれるところですが、厚みが薄いだけにエアマットのようにバフっと沈み込む感じはありません。
個人的にはあの沈み込む感じが寝返りを打つときなどにどうも慣れずあまり好きでないので、むしろ好ましいです。
エアマットの感触があまり好きでない人にはむしろオススメできますね。
厚みも薄く、空気の断熱が多少ある程度なので断熱性は乏しいと言えますので、底冷えの時期に地面にこのエアーマットウェーブを置いて寝るときは注意が必要です。
コット寝のクッション性追加という使いかただとサイズ的にもばっちりかなという感じがします。
またポンプは内蔵されていますが、これは手動、というか足で踏んで膨らませる必要があります。
ただ、ポンプは大きさがそんなに大きくないので全然大変じゃないです。
形状も立体的な凹凸があるため、その分膨らませるところも少なくより楽になっているという印象です。
抜くのも丸めながら抜けばすんなり抜けるので、エアーマットでありながら、空気の出し入れに手間がかからない点は非常に優秀だと思います。
値段も1万円を切ってきて比較的リーズナブルなので、クッション性とコンパクト性を両立したい場合や、春~秋の比較的あたたかい時期のキャンプやコット寝の場合などに特にオススメです。
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[Coleman(コールマン)] キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル・ダブル
引用元:Amazon
何を置いてもまず寝心地という人にオススメ
キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル・ダブルはコールマンから発売されている極厚のインフレーターマットです。
ちなみにまだ2020年に発売されたばかりです。
インフレーターマットは各社5cm~10cmぐらいのことが多いですが、このハイピークはたっぷり10cmあるので、クッション性や寝心地は最高峰レベルといえそうです。
コンパクトさは当然犠牲になっていますが、この厚みにしてはまぁまぁコンパクトかなという印象です。
断熱機構は特についていないので、寒い時期は銀マットやウレタンマットなど併用したほうがいいと思いますが、厚みが厚みなだけにそこまで寒くなければマットだけで行けると思います。
また、空気弁が改良されており、膨らますINFLATEモードと空気を抜くDEFLATEモードが切り替えられるようになっており、空気の出し入れはかなりしやすくなっているようです。
つまり逆止弁になっているということです。
コールマンは収納袋を接続して最後のひと膨らましができるようになっていますが、逆止弁があることでこの作業がかなりやりやすいです。
空気は出しやすくはなっているものの、そもそも厚みがあるので、たたむのはかなり大変です。
やはり寝心地がいい分、ある程度コンパクトさや出し入れのしやすさは犠牲になっているので、奥さんや子供がいて寝心地を重視したいファミリーキャンプなどでは特にオススメです。
ちなみにダブルもあるので、2人分必要ならダブルを買うという手もあります。
ダブルの場合は普通のベッドと一緒で一人が寝返りを打った時にもう一人も多少揺れる点は注意です。
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[DOD(ディーオーディー)] ソトネノキワミ
肌ざわりまでこだわった極上の一品
最後のソトネノキワミはDODから出ている極厚インフレーターマットです。
厚みは先ほどのコールマンのハイピークと同様、10cmの厚みで抜群のクッション性を誇っています。
加えてこのソトネノキワミはポリコットン素材のシーツと枕が付属していて、肌触ざわりの改良にも余念がありません。
テントやタープではポリコットン素材が流行っている中、マットにも入れてくるかと思わず笑ってしまいましたが、直に寝る場合は確かに肌触り含めて寝心地はかなりいいと思います。
ただし、キャンプで寝るときはさらにシュラフに入るからあまり関係なかったり、ポリコットン素材なのでカビないようにしっかり干して乾かす必要があったりと、個人的にはポリコットンシーツの必要性に疑問はあるのでよく考えて買ったほうがベターかなと思います。
空気穴に先ほどのコールマンと同じ(ソトネノキワミのほうは2019年発売なので正確にはコールマンがDODと同じ)で弁が付いていたり、枕がエアポンプになっていたりでかなり類似製品だと思います。
違うところは何と言ってもポリコットンシーツですが、他にも色、サイズ展開が違っています。
サイズはS・M・Lの3つあり、だいたいシングル・セミダブル・ダブルのサイズ感になっています。
コールマンのハイピークと類似でありながらお値段は張るので、ポリコットンの遊び心を楽しめてかつ極めて寝心地重視の人にオススメの製品です。
キャンプの道具は特に嗜好品としての性質が強いので、こういった遊び心が刺さった場合は買いなのかなと思います。
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中材:ポリウレタンフォーム シーツ部分:ポリコットン(ポリエステル80%、綿20%) |
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中材:ポリウレタンフォーム シーツ部分:ポリコットン(ポリエステル80%、綿20%) |
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中材:ポリウレタンフォーム シーツ部分:ポリコットン(ポリエステル80%、綿20%) |
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ポリコットンについてご存じない人は別記事がありますので、よろしければご覧ください。
おわりに
以上、キャンプ用のオススメマットを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
マットといっても種類がたくさんあり、目的によってどれを選べばいいかは変わってきます。
例えば、今回キャンプで使うことを想定していたので、いわゆるエアマットは空気を入れるのが大変かなと思ってオススメとしては紹介しなかったのですが、車中泊でシガーソケットからポンプの電源を取る場合はむしろ最有力候補といってもいいです。
ですので、まずはどういう使い方をしたいのかと、どの性能を重視したいのかを考えて選んでみてください。
今回の記事がみなさんのマット選びの参考になれば幸いです!
Photo by bruce mars on Unsplash
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