癒しの暖かい灯りが魅力の灯油ランタンのおすすめ8選!【圧力式、フュアーハンド、カンブリアン】
ランタンってけっこう各々のこだわりがあらわれるアイテムかなと思いますが、みなさんはキャンプでどんなランタンを使っていますか?
安全・安心のLEDランタン、お手軽なガスランタン、大光量のガソリンランタンなどありますが、灯油ランタンは暖かみのある暖色系の灯りで、圧力式なら十分な光量も得られるのが特徴です。
最初はやはりLEDランタンやガスランタンなど手軽で確実に灯りが付くものがいいと思いますが、だんだん物足りなくなってきて燃料系のランタンに手を出してみたくなってくるんですよね。
今回は燃料系のランタンとして、コスパにも優れる灯油ランタンを紹介したいと思います。
この記事はどんな人向け?
・灯油ランタンを探している人
・2台目以降で少しランタンにこだわりたくなってきた人
・燃料系のランタンに興味がある人
目次
灯油ランタンとは?
もちろん灯油を燃料に使うランタンのこと。圧力式と非圧力式がある。
灯油ランタンとは文字通り灯油を燃料とするランタンのことです。
灯油ランタンには圧力式と非圧力式の2種類あり、圧力式はガソリンランタンと同じように燃料タンクに加圧して燃料を押し出し、気化させて点火します。
圧力式は発光体としてマントルと呼ばれるフィラメントのようなものを使っているのも同じです。
マントルは非常に壊れやすいため扱いが繊細ですが、かなりの明るさが得られるので、メインランタンとして使うことが可能です。
一方、非圧力式はオイルランタンとも呼ばれ、帯紐のようなものでできた芯を灯油に浸し、染み込んできた灯油を燃やして灯りをつけるという非常にシンプルなものです。
昔、理科の授業で使ったアルコールランプと同じような感じです。(最近はアルコールランプもあまり使わないと聞きますが…)
シンプルゆえ故障などは少ないですが、光量が少なく、メインはおろか照明用としての実用性を求めるのは酷で、あくまで雰囲気を楽しむものと思ったほうがいいと思います。
非圧力式は主にハリケーンランタンとカンブリアンランタン(マイナーズランプ)の2種類。
非圧力式のオイルランタンは形としてはハリケーンランタンと、マイナーズランプ(カンブリアンランタン)の2つがあります。
いずれも明るさはあまりなく、実用性には乏しいにも関わらず、クラシカルなデザインでヴィンテージ感があるところが非常に人気を集めています。
ハリケーンランタンはDDタープなどと同じくヒロシさんが使っていることで一躍話題となったランタンです。
フュアーハンドやデイツなどが有名ですが、今や人気からかいろいろなメーカーが出しています。
名前の通り嵐でも消えないぐらい風に強いのが特徴で、非常に趣がありますね。
構造は20世紀初頭にはもうすでに完成されており、変わらない姿を現在に残しています。
一方、マイナーズランプは天空の城ラピュタでパズーが使っているということで有名なランタンです。
マイナーズランプはMiner’s Lampということで鉱夫のランプという意味で、鉱山の中で使う用のものであるせいか風にはあまり強くないものが多いです。
もともとイギリスのランタンで、現在もメーカーはイギリスのものですが、現行品はレプリカで、オリジナルのものとは構造が若干簡素化されているようです。
しかし、シンプルでクラシカルな佇まいは見るものを魅了する何かがありますね。
明るさは大きさによりますが、ハリケーンランタンよりは若干明るいです。
ちなみに灯油ランタンなので基本的に燃料は灯油なのですが、少なくとも現行のマイナーズランプはメンテナンス性が悪く(ばらしづらい)、煤が付かないようにパラフィンオイルを推奨しているものも多いです。
ちなみにキャンプ用の燃料は、灯油とパラフィンオイルの他にもガスだったり、白灯油だったり紛らわしいものがたくさんあります。
ホワイトガソリンと白灯油は違いますし、日本語で言うガソリンとガスも違います。
この辺りは結構紛らわしいので、よく分からないという人は燃料の違いについても合わせてご覧ください。
癒しの暖かい灯りが魅力の灯油ランタンのおすすめ8選!
圧力式
[Petromax(ペトロマックス)] HK500
圧力式の灯油ランタンといえばペトロマックス。ブラスボディは見るものを魅了する不思議な魔力が。
圧力式の灯油ランタンはそんなに多くないですが、その中でもHK500はとくに有名で、ペトロマックスの圧力式の灯油ランタンです。
HK500はゴールドカラーのブラスとシルバーカラーのニッケルの2色展開ですが、いずれも非常に良い風合いでキャンパーたちを虜にしています。
このレトロなデザインは多くの人を沼にはめてしまう不思議な魔力があります。
また、HK500は見た目だけではなく、機能面でも非常に明るいランタンとしても有名です。
ランタンの明るさは単位が違ったり、感じ方が違ったりでなかなか比較しづらいものですが、それでも500CP(キャンドルパワー)というのはかなり圧倒的な明るさであることが想像に難くないと思います。
お値段もなかなか張りますし、品薄でさらに高騰していることも多いですが、相応の風格と魅力を備えているのがペトロマックスのHK500だと思います。
気になる人は、もう既にどうしても手を出したくなっている人だと思うので、沼に足を踏み入れる覚悟で手を出してみてはいかがでしょうか?
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400W |
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[Coleman(コールマン)] ケロシンランタン 639C
国内では発売されていない並行輸入品だが、灯油ランタンでは定番品。
ケロシンランタン 639Cはコールマンの灯油ランタンです。
コールマンというものの、ケロシンランタン 639Cは実はコールマンジャパンでは正規に取り扱いをしているわけではなく、アメリカの本家が売り出しているものが並行輸入品として日本に入ってきて出回っている状態となっています。
ですが普通にAmazonなどで入手でき、もはや定番品となっているのが現状ですね。
なぜ正規取り扱いしないのかはわからないですが、法規などの問題なのでしょうか…?
圧力式の灯油ランタンはペトロマックスも後述のヴェイパラックスもかなりお値段が張りますが、このケロシンランタン 639Cはかなりお値段が抑えられているのが特徴です。
値段で言うと半額以下(と言っても2万円ぐらいしますが…)なので、いきなりペトロやヴェイパラックスに手を出しづらくてもお試しできるのはかなり魅力ですね。
といっても機能的に劣るというわけではなく、明るさもペトロマックスほどではないですが、メインランタンとして十分機能します。
並行輸入品ですが、パーツも基本的に安定して手に入るのも魅力的です。
デザインはブラス系のものとは違い、ザ・コールマンといった感じのグリーンベースのアメリカンデザインなのでここだけは好みが分かれるところだと思います。
いずれ絶対ペトロマックスなど別のものが欲しいという人は初めからそっちを買ったほうがいいと思いますが、灯油ランタンには興味があるけどいきなり何万円も出すのはなぁ…という人にはうってつけのランタンになると思うので、検討してみてはいかがでしょうか?
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[VAPALUX(ヴェイパラックス)] ヴェイパラックスランタン E41 ポリッシュドブラス
引用元:ヴェイパラックス公式サイトより
イギリス製のレトロデザインのランタン。
ヴェイパラックスランタンはイギリスで発明された歴史ある灯油ランタンです。
なんと100年以上前の1912年からイギリスで製造を続けていたようですが、最近は韓国に製造が移されています。
ただ、1台1台ハンドメイドなのは変わらずで、ゆえになかなかお値段が高いのが玉に瑕です。
しかし、ブラス製のボディはなんとも美しく、思わず財布のひもを緩めそうになってしまいます。
そんなヴェイパラックスですが、機能的にもメインランタンとして十分な明るさを持っています。
320CPはペトロマックスほどではないですが、ホワイトガソリン系のランタンと比較しても遜色ないレベルです。
ネット上では公式サイト含めてなかなか在庫にお目にかかれないですが、店舗に行くとたまにおいてあるのをちらほら見かけますので、ネットでダメな時は直接店舗に行ってみてもいいかもしれません。
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60W |
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非圧力式オイルランタン
[FEUERHAND(フュアーハンド)] ベイビースペシャル276 ジンク
ハリケーンランタンはフュアーハンド式と言われることもあるぐらい代表的なランタン。
ベイビースペシャル276 ジンクはフュアーハンドのハリケーンランタンです。
一番スタンダードなモデルで色もジンク(亜鉛)のような白っぽい銀色です。
この無骨なデザインがまたシンプルで良いところです。
ハリケーンランタンはフュアーハンド式と言われることもあるぐらい代表的なモデルで、100年以上前から構造が変わっていないという完成度の高さがうかがえるランタンです。
仕組みは芯を灯油に浸して、伝ってきた灯油に火をつけるというなんともシンプルなもので、理科室のアルコールランプに火をつけるのに似ています。
明るさは芯の出具合で多少調整できますが、出しすぎると芯が燃えたり、煤が出たりしますので、あまり大きく芯を出さないで使うことになり、基本的にはあまり明るくなく、メインランタンとして使うのは難しいです。
ただ、とても優しくあたたかな灯りで、のんびり眺めながら夜が更けていくのを楽しむのにはぴったりのランタンです。
実用性というよりは雰囲気重視というランタンになりますが、そもそもキャンプとはそういう側面もあると思うので、キャンプの夜のお供に1台いかがでしょうか?
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[キャプテンスタッグ] CS オイルランタン<中>
カラーバリエーションが豊富な国産メーカーのハリケーンランタン。
CS オイルランタンはキャプテンスタッグのいわゆるハリケーンランタンです。
サイズは大・中・小の3つありますが、中がフュアーハンドの276などと同じぐらいのサイズ感になります。
サイズバリエーションもさることながら、カラーバリエーションが豊富なのも特徴で、中サイズならブロンズ・カーキ・ブラック・レッドの4種類あります。
実はフュアーハンドのカラーバリエーションはもっとたくさんありますが、安価にある程度のバリエーションから選べるのはキャプテンスタッグの良いところですね。
最近はフュアーハンドさえ高騰している感があるので、もう少し手軽に手に入るキャプテンスタッグという選択肢も大いにアリだと思います。
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[JD Burford(ジェーディーバーフォード)] マイナーズランプ Lサイズ / Mサイズ
本家イギリスのマイナーズランプ、別名をカンブリアンランタン。
日本でよく見るマイナーズランプといえば、JDバーフォード、E Thomas & Williams、国産のゴーリキアイランドのいずれかですが、そのうちのひとつJDバーフォードのマイナーズランプです。
マイナーズランプはもともとイギリスの炭鉱で使われたランタンですので、イギリスの会社であるJDバーフォードとE Thomas & Williamsはマイナーズランプとしては由緒正しいと言えると思います。
とはいえ、最近は本国以外で生産していたり、構造もレプリカ品で簡素化していたりもするのでその辺の細かいところはあまり気にする必要はないのかもしれません。
時期によると思いますが、E Thomas & WilliamsよりはJDバーフォードのほうが在庫が安定しているイメージで、若干探しやすいかもしれません。
サイズはLとMの2サイズ展開で、デザインはハリケーンランタンよりすっきりとしていて非常にシンプルで美しいのが特徴です。
ボディはブラスやカッパー(銅)が使われており、クラシカルな雰囲気になっているのもグッドポイントですね。
別名をカンブリアンランタンともいうマイナーズランプはあまり実用性があるわけではないランタンですが、ハリケーンランタンよりは少し明るいみたいなので、ハリケーンランタンを使っていてもう少し明るければなぁと思う人は意外と検討してみてもいいかもしれません。
Caramel Candy Camperさんのサイトで分かりやすく紹介(下のほうの「★明るさについて」を参照)されているので、ご覧になってみてください。
ネットでは品薄なことが多いですが、店頭でちらほら見かける気がしますので、実店舗に足を運んでみてもいいかもしれません。
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[ゴーリキアイランド] マイナーランプ 2 S
日本のメーカーが作るマイナーズランプ。
ゴーリキアイランドは国産でマイナーズランプを作っている愛知の会社です。
もちろんマイナーズランプ専門というわけではなく、真鍮(ブラス)製品を中心としてインテリアグッズやクラシカルな調度品を扱っているメーカーです。
マイナーランプ 2 Sは日本のメーカーということもあり、丁寧に作られていることと、芯が平芯なのが特徴です。
ヴィンテージを買うなら話は別ですが、現行品を買うのであれば品質が安定しているのは強みで、これは国産ならではと言えるかもしれませんね。
また芯について、JDバーフォードは丸芯ですが、マイナーランプ 2 Sは平芯で若干明るいかもしれません。
これまたお値段はなかなかにしますが、品質は高く、かつ供給は一番安定している気がするので、確実にマイナーズランプを手に入れたい人にはオススメです。
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パラフィンオイル |
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おわりに
今回は灯油ランタンを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
加圧して点灯させる圧力式と非加圧式のいわゆるオイルランプはどちらも魅力的ですが、それぞれだいぶ性格が違うことがお分かりいただけたと思います。
どちらを狙うか(あるいは両方狙うか)は自分の用途と、そしてお財布と相談してじっくり考えてみると良いのではないでしょうか?
それでは今回の記事がみなさんの灯油ランタン選びの一助となれば幸いです!
※実売価格は記事執筆時のネット上での実売価格となり、変動するものなのでご了承ください。
Photo by Cedrik Wesche on Unsplash
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