【ノウハウ】登山に最低限必要な基本装備って?

みなさんは登山に行くときどんな格好をしてますか?
高尾山ぐらいの山だったら普段着と変わらない人もいますし、極論何を着ていても大丈夫ですが、本格的に登る場合はそういうわけにもいかず、初めてだと意外と何を着たらいいか分からなかったりします。
よく三種の神器として
- リュック
- トレッキングシューズ
- レインウェア
が挙げられますが、実際それ以外にも必要なものがこまごまとありますので、それらや服装含めて最低限必要なもの、あったほうがいいものを解説したいと思います。
この記事はどんな人向け?
・初めて本格的な登山をするけど、基本的な装備が分からない
・正直今まで適当な装備で登ってきてしまったので、あらためて装備を考えたい
目次 兼 持ち物リスト
季節問わず必須なもの
まず、必要な三種の神器を中心に、こまごましたものも説明していきます。
トレッキングシューズ
登山における三種の神器の1つと言われるだけあり、本格的な山に登るならさすがに誰もが必要性を感じると思います。
トレッキングシューズの機能としてはおおまかには以下です。
- 不安定な足場で足首を守る
- 足の裏を守る
- 滑らないように歩く
- 濡れずに足を守る
これらの機能を獲得するために、
- カット(足首周りの高さ)が高い
- ソールが丈夫で滑りづらい
- 防水・透湿素材を備えている
ものを選ぶと安心です。
これらの機能もありますが、加えて重要なことは試着して合うものを選ぶことです。
足の形は人それぞれ違い(日本人だと甲高、扁平など)、根本的に合わないものもあるので、必ず試着しましょう。
トレッキングシューズの選び方についてはこちらで詳細に紹介しているので、合わせてご覧ください。
リュック
ザックとかバックパックとも言ったりしますが、ここではまとめておおざっぱにリュックと言ってしまいます。
要は背負うものです。
必要な機能としては以下2つに尽きます。
- 必要なものが入る(アタッチメントでもよい)
- 快適に背負うことができる(背負いづらくない)
そのために選ぶ要素は
- 容量
- 背面長
- 各種ベルト(ウエストベルト、チェストストラップ、ショルダーストラップ)のフィット感
3つでしょうか。
そのほかのデザインなどはもちろん好きなものを選びましょう。
まず容量です。
もちろん用途によって変わってきますが、
- 日帰り⇒20~25Lぐらい
- 将来的に小屋泊、テント泊を視野に入れる⇒30~40L
だいたいこのぐらいが目安になると思います。
別々に買えるという人はもちろん使い分けてもいいですし、兼ねたい人は大で小を兼ねてもいいと思います。
ただし、50Lで日帰り登山となるとさすがにやりすぎと思いますので、日帰りするぐらいなら40Lぐらいまでかなと個人的には思います。
次に、背面長と各種ベルトやストラップのフィット感は実測して合うものを買うというのもありますが、結局は背負ってみてどうかという話なので、実際に背負ってみることを強くオススメします。
できれば少しおもりを入れてみて、ベルト・ストラップを締めて揺らしてみましょう。
- 肩と腰で荷重を分散できているか
- どこかキツイor緩いところはないか
を確認しましょう。
より詳細に理解したい人はこちらに別記事を用意しましたのでご覧ください。
レインウェア
要は雨具・カッパです。
そもそも晴れの日しか行かないよ、という人もいると思いますが、それでも用意した方がいいのがレインウェアです。
山の天気は変わりやすいというのと、雨まで降らなくても防寒にもなるからです。
万が一雨に濡れて、かつ気温が下がってくると体温を維持することができず、最悪命に関わる事態になる可能性があるので、必ず用意してほしいです。
求められる機能は
- 中が濡れない
- 蒸れない
となります。
商品の表示で言うと、
- 素材
- 耐水圧
- 透湿性能
に注意すればよいと思います。
素材で優れるのはやはりGORE-TEXです。
他にも例えばmont-bellならDRYTECなど、各メーカーオリジナルの素材があるので、そういったものでも問題ないと思います。
耐水圧と透湿性能は数字を見ても分からないと思うので、まずは防水透湿性があるというものを選ぶぐらいでいいと思います。
レインウェアの選び方の詳細はこちらで紹介しているので、もっとしっかり選びたい人は合わせてご覧ください。
速乾性のトップス、ボトムス
服装はむしろ一番迷うかもしれませんが、簡単に言うと
- 運動ができる格好
- 肌をなるべく露出しないように
というイメージがいいかなと思います。
最近の運動着はだいたい速乾性の素材になっているので、それならOKです。
夏の場合、腕は半袖でもいいと思いますが、脚は最低タイツは履いた方が枝葉にひっかけてもケガをしなくていいと思います。
運動着やタイツはどこで買ってもいいですが、とりあえず買いたいというのであればワークマンがオススメです。
最近はもはやワークマンの高機能ウェアは広く知られていて、意外でもなくなってきていますが、ご存じない方はぜひ行ってみることをオススメします。
縫製とか耐久性とか細かいことを言い出すとキリがないですが、なにより安いのでとりあえずまずそろえるには非常に手ごろでいいと思います。
ヘッドライト
これは本当にいざというときの装備になりますが、軽い&安いので用意することをオススメします。
使うタイミングは下山が遅れて足元が暗くなってしまったときや、完全に夜間に登るとき(富士登山でご来光を見るときなど)になります。
特に下山が遅れてというのは誰にでも起こりえることです。
天気によっては日没よりも早く暗くなってしまうこともあるのであると安心です。
飲み物、行動食
飲み物は当然持って行くと思いますが、逆に持って行き過ぎると重くて辛くなるので気を付けてください。
行動食はキットカットやブラックサンダーなど小さめのチョコのように糖分を多く含むものを用意するようにしてください。
疲れて来たときに頑張れますよ。
タオル
タオルも普通に持って行くと思いますが、登山すると自分でも驚くぐらい汗をかきますので、できれば速乾性のものを持って行くとよりいいと思います。
財布
登山口に到達できないので普通に持って行くと思いますが、100円玉を多めに持って行くようにしてください。
富士山のように山によってはトイレを使うのにお金がかかることがあります。
山の保全やトイレの整備に使われるため必ず払いましょう。
ビニール袋・ティッシュ・ウェットティッシュ
ビニール袋はゴミを持ち帰ったり濡れた着替えを入れたりしますし、ティッシュやウェットティッシュも手など拭くのに使うと思うので持って行きましょう。
昼食を持参する場合必須なもの
食糧
昼食を持参する場合は、食糧を何かしら持って行くことになります。
当然食べたいものを持って行っていいですが、初めはあまり凝ったものはやめた方が無難です。
おにぎりなどは火も水も使わず食べられるので便利です。
カップめんも便利ですが、その分の水を忘れないようにしてください。
また、箸なども忘れずに持って行ってください。
忘れると辛いですが、カップめんの蓋を丸めて棒状にして箸にしたことがあります…。何とかなります。
バーナー・クッカー
お湯を沸かしたい場合は当然必須ですね。
逆にそうでなければ当然必要ありません。
あった方がいいもの
防寒具
ネックウォーマー・フリース・手袋などがありますが、僕は真夏でなければネックウォーマーだけはだいたいいつも持っています。
首だけでもあっためられるとだいぶ違います。
レインウェアとネックウォーマーがあれば、それだけでだいぶマシになります。
トレッキングポール
ポールになんぞ頼らん!という人はいいですが、長く登山をするなら持っていた方がいいかなと僕は思っています。
特に下りでの膝への負担軽減にすごくいいです。
あと僕はどちらかというと上半身のがたいがいいので、登りのときも上半身を使えるとだいぶ楽になるという事情もあります。
脚を鍛えろという声がどこかから聞こえてきますね…。
ミニテーブル・イス
全然なくてもいいですが、食事をするとき、特にお湯を沸かすときはテーブルがあると便利です。
イスもその時におしりが汚れないというそれぐらいのものですので、なくてもいいですが、あると快適です。
テント泊・山小屋泊などする場合必要なもの
着替え、アメニティ、テント、シュラフ、マット
山で宿泊をする場合は、着替えやコンタクトメガネなどのアメニティ関連が最低でもいるのと、テント泊の場合は当然テント、シュラフ、マットが必要です。
テント泊のときの装備については、雲取山でテント泊をしたときの道具をパッキングする記事があるので、ご興味ある人はご覧ください。
番外編:温泉など寄る場合
着替え、バスタオル
番外編的な感じですが、温泉に寄る場合は別途タオルや着替えが必要なのは意外と忘れがちです。
タオルはかなりかさばるので、レンタルタオルなどあればなるべく借りるのも手です。
おわりに
少し長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?
・季節問わず必須なもの
・昼食を持参する場合必須なもの
・あった方がいいもの
・テント泊・山小屋泊などする場合必要なもの
・番外編:温泉など寄る場合必要なもの
の4段階+αで分類してきましたが、こうしてみると必要なものはたくさんありますね。
とにもかくにも一歩踏み出してみて、最終的には自分の実感として必要なものを把握していことが大事なのですが、今回の記事がまずは一歩踏み出す後押しになれば幸いです。