ユニフレームのファイアグリルはなんで人気なのか?特徴を徹底解剖!
皆さんは焚き火台をお持ちですか?
最近は焚き火台が必須と言っても過言ではないので、キャンプをする人ならきっとお持ちですよね。
この焚き火台ですが、なかなか各メーカーいろいろなものを出していて選ぶのに迷います。
そんな中でも定番とされるものもいくつかあり、そのうちのひとつが今回取り上げるユニフレームのファイアグリルです。
定番品として人気があるということはそれなりの理由があるだろう、ということで今回はユニフレームのファイアグリルを徹底解剖していきたいと思います。
この記事はどんな人向け?
・まずは定番の焚き火台を探していてユニフレームのファイアグリルに興味を持った人
・オプションパーツによる拡張性も含めて知りたい人
目次
ユニフレームとは?
「ユニークな炎(フレーム)を創造する」という理念の日本のアウトドアメーカー
ユニフレームは「ユニークな炎(フレーム)を創造する」を理念として1985年にスタートした日本のメーカーで、自然と仲良くしていきたいという気持ちを大切にし、その気持ちを応援するようなプロダクトづくりを目指しています。
ユニフレームの本社は金物で有名な燕市にあり、1991年から本格的にアウトドアメーカーとして力を入れ始めたようです。
スタートから現存製品のルーツとなる製品をいくつも出してきたユニフレームですが、ファイアグリルが発売したのは1998年でかれこれ22年も前のことです。
スノーピークの焚火台がグッドデザイン賞を取ったのが1996年のことなので、ファイアグリルは後発かなと思ったのですが、実はユニフレームもファイアスタンドという焚き火台を1996年に出しています。
同時期から同じ新潟の燕三条エリアでスノーピークとしのぎを削ってきているメーカー、それがユニフレームです。
ファイアグリルとは?
言わずと知れたユニフレームの定番焚き火台。
ファイアグリルはユニフレームから発売されている超定番の焚き火台です。
ユニフレームからは他にもユニセラ、薪グリル、タフグリル、ネイチャーストーブなどたくさんの焚き火台が出ていますが、その中でもおそらく最も有名なのがファイアグリルだと思います。
焚き火と料理は焚き火台の2大役割ですが、ファイアグリルは焚き火と料理どちらにも配慮した機能設計なのと、ステンレスボディの耐久性の高さが人気の理由だと思います。
基本的にはファミリーキャンプ、オートキャンプ向けの焚き火台となり、それなりのサイズと重量がありますが、一応3サイズ展開されており、ソロキャンプからファミリーキャンプ、グループキャンプまで幅広い層がターゲットとなっています。
ファイアグリルのスペックと機能詳細
それではまず3サイズあるファイアグリルのスペックを見ていきたいと思います。
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※表がはみ出ている場合は右スクロールできます。
サイズ・形状・重量・価格
サイズは上述の通り、無印の通常サイズとラージ、小型のsoloの3サイズ展開です。
形状は焚き火台本体が正方形になっており、幅と奥行きは同じです。
幅はsoloの約30cm、無印の43cm、ラージの57cmなので、どちらかといえば全体的に大きめなラインナップです。
重量はsoloの900g、無印の2700g、ラージの5500gなので、これまたなかなか重めなラインナップです。
後述のオプションパーツもセットにするとさらに重くなりますが、オートキャンプなら問題ないレベルだと思います。
価格は多少変動しますが、ネットで7500円ぐらいだと思います。
同じぐらいのサイズ感のもので比べてもコスパは良いと言えると思います。
つまり、ファイアグリルは大きめでずっしりと安定した焚き火台であり、ゆえに焚き火としても料理用グリルとしても十分な大きさがあるにも関わらず、コスパが良いと言えます。
素材・構造
ファイアグリルの素材はステンレスです。
耐食性が高く、基本的に錆びることはないと思います。
そして構造はまず公式の動画を見ると、組み立て方が非常に丁寧に説明されているので、だいぶ分かりやすいと思います。
これを見ると、一見ただの正方形の焚き火皿が架台に乗っているだけに見えますが、まずこの皿に特徴があります。
よく見ると4隅に隙間が開いていて、熱による変形に強くなるとともに、空気の通り道となっています。
加えて、焚き火皿の底にロストルを敷いてそこに空洞を作ることでも燃焼効率を高めています。
このロストル自体は変色・変形もしますが、裏返すことで問題なくそのまま使用可能です。
焚き火皿の面積としても通常サイズで43×43cmあるので、よほど大きな薪でなければそのまま置くことができ、耐荷重も20kgあるので薪の量もかなり置くことができます。
そのため、ゆったり焚き火を楽しむには十分なサイズ感があると言えます。
引用元:ユニフレーム公式サイトより
焚き火だけでなく料理も得意なファイアグリルですが、最も特徴的なのが網の乗せ方です。
下の焚き火皿に対して45度ずらして置きます。
これにより
- 隙間から炭へのアクセスが可能
- 中心と端で火力が変わり、置く場所で火力調整できる
といったメリットがあります。
左下図のようにヘビーロストルというオプション品を使うことでダッチオーブンや重たい鍋などを乗せて調理することができるので、その点でも料理用としての使い勝手がよいこともうかがえます。
隙間から炭へのアクセスが可能 中心は火力が強く、端は火力が弱いため、
場所で火加減が調整可能引用元:ユニフレーム公式サイトより
収納
引用元:ユニフレーム公式サイトより
収納サイズはけっこう深皿になっている焚き火皿部がこれ以上折りたたみなどができないので、そこまでコンパクトになるわけではないです。
ただし、この焚き火皿部に付属品やオプション品を収納できるため、まとまりはかなり良いです。
ファイアグリルは後述のオプション品がかなり充実しているという特徴もありますので、まとまりが良いというのは結構なメリットです。
薄型に折りたためる焚き火台もありますが、付属品を全部重ねると意外と最終的な厚さがそこまで変わらないということはあるので、焚き火台を選ぶときは収納性も含めて一考してみる価値があると思います。
引用元:ユニフレーム公式サイトより
また、実はこのファイアグリルはきれいに2つに重ねることができます。
当然2つ持ってないとできない芸当なのですが、煮込み料理×別の料理や、焚き火×料理をするときは2つあると便利ではあります。
オプションパーツ
数ある焚き火台の中でも、ファイアグリルはかなりオプションパーツが充実していますので、それぞれ簡単に紹介したいと思います。
オプション品はだいたい通常サイズとラージサイズ専用のものが用意されていますが、小型のファイアグリルsoloに対してはほとんど用意されていないのは要注意です。
ただし、ファイアグリルsoloにはもともと簡易な収納ケースが付いているのと、替えの焼き網はネイチャーストーブのものを流用できます。
オプションをごちゃごちゃというよりは名前の通り、ソロ用でシンプルにというコンセプトということなのでしょうね。
焼き網・ロストル
まずは純正の交換用焼き網とロストルです。
ロストルは火床に置く底板のことです。
ただ上述のように耐久性が高いので、買う機会はなかなか訪れないかもしれないですね。
特にロストルは永遠に使えると思っても良いと思います。
ただ、純正に替えがあるという安心感はありますね。
ラージはなぜかロストルの替えがないので注意してください。(そもそも必要ないとは思いますが)
ヘビーロストル
ヘビーロストルは非常に頑丈な焼き網(?)ですが、なんとこれだけで重さが1.3kgもあります。
名前の通りロストルとして使う方法のほか、ダッチオーブンなどを置いて使うときには必須アイテムとなります。
あると便利な一方、やはり重さが一番のネックです。
また、焼き網と違って棒がクロスしていないので、掃除が楽というメリットもあります。
エンボス鉄板
焼きそばのような鉄板料理をするときは焼き網だと落ちてしまうので、そんなときに役に立つのがエンボス鉄板です。
網で焼けるものでもステーキなどは鉄板の上で焼くとまた違った趣があります。
表面がエンボス加工されていて凹凸があるので、こびりつきづらく洗うのが楽です。
FGハンガー・FGポットハンガー
FGハンガーは火ばさみやトングなどをぶら下げて収まりをよくする専用のハンガーで、FGポットハンガーはトライポッドの代わりにダッチオーブンやポットなど少し重たいものをぶら下げることができるハンガーです。
FGはファイアグリルのことでしょうね。
FGハンガーは焚き火皿を乗せる架台の1本に差し込んで使うので、ファイアグリルとファイアグリル ラージで共用で使うことができます。
FGポットハンガーはトライポッドのようにといいながら、実際は架台の4か所に差し込んで使うので、FGハンガーとFGポットハンガーは同時に使うことができません。
ただ、FGポットハンガーは火ばさみやトングをかけるところもついているので、FGハンガーの機能も兼ねているのでそもそも必要ありません。
日が暮れてくるとトングや火ばさみは見失いやすいですので、ハンガーがあると便利です。
収納ケース
これらのオプション品が基本的にはすべて収まるのが収納ケースです。
FGポットハンガーだけは長いのでちょっとはみ出ますが、他はファイアグリルの焚き火皿に入れて収まります。
オプション品がバラバラになってしまうのを防げるので、繰り返しになりますが1つにまとめられるというのはかなりメリットです。
ちなみに通常のファイアグリルとファイアグリル ラージで色が違います。
おわりに:ファイアグリルを一言でまとめると
最後にファイアグリルについてまとめると、
- 大きめ・重めな分、しっかりと耐久性のあるオートキャンプ向けの焚き火台
- 用途は焚き火・料理ともにこなすオールラウンダー
- コスパも良好
- 収納のコンパクトさはそこそこだが、まとまりは非常に良い
- オプションパーツが充実している
といったところでしょうか?
これだけ使い勝手が良ければ定番品として人気が出るわけですね。
各メーカーでいろいろな焚き火台が出ていますが、まずはファイアグリルのような定番品の機能をしっかり把握して、それを基準に他の変わり種の焚き火台を見ていくと良いのではないでしょうか?
焚き火台自体はキャンプ場で焚き火するならほぼほぼ必須アイテムとなったので、みなさんもぜひ焚き火台探しの参考にして見てください。
もし迷っているならファイアグリルは本当にオススメですよ!(実は我が家もファイアグリルを使っています。)
今回の記事がみなさんの焚き火台選びの参考になれば幸いです!
※実売価格は記事執筆時のネット上での実売価格となり、変動するものなのでご了承ください。
他の焚き火台についても知りたいという人はこちらの記事もご覧ください。
焚き火台の次は焚き火に強いタープについて知りたいという人はこちらの記事もご覧ください。
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