ポータブル電源って何を選べばいいの?定番メーカーからスペックを詳細に比較!【EcoFlow、Jackery、Anker】

みなさんポータブル電源は使っていますか?
ポータブル電源は、アウトドア活動や非常時の電力供給に欠かせないアイテムです。
登山やキャンプ、または災害時に役立つ電源として、その便利さを実感している方も多いでしょう。
しかし、ポータブル電源は多くのメーカーから似たようなモデルが販売されており、どれを選べば良いのか迷ってしまうこともあります。
この記事では、ポータブル電源を選ぶ際に知っておくべき基本情報や比較ポイントをわかりやすく解説します。例えば、容量や出力、充電方法など、選び方のポイントを押さえて、自分に最適なポータブル電源を見つける手助けをします。
また、おすすめのモデルも紹介し、それぞれの特徴を比較して、選ぶ際の参考にしていただければと思います。
ポータブル電源にあまり詳しくない方や、どの製品が自分に合っているか分からない方に向けて、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事はどんな人向け?
・キャンプなどのアウトドア向けや災害向けのポータブル電源を探している人
・ポータブル電源を探してはいるが、選ぶポイントが分からない人
目次
ポータブル電源とは?
大容量のモバイルバッテリーのようなもの。アウトドア用途だけでなく、災害への備えとしても注目を集めている。
ポータブル電源とは、一言でいえば「持ち運びができる大容量のコンセント」です。
スマートフォンの充電に使うモバイルバッテリーを、そのまま巨大化させ、家電も動かせるようにしたもの、とイメージすると分かりやすいと思います。
注目を集める理由は、「アウトドア」と「防災」の2つの側面にあります。
アウトドア・レジャーの「質」が上がる:
キャンプで「電源サイト」を予約しなくても、電気毛布で快適に眠れたり、プロジェクターで映画鑑賞ができたり、小型冷蔵庫で冷たい飲み物を楽しめたりと、アウトドア体験の幅が格段に広がります。
自分は保育園児と2人で行くことが多いので、プロジェクターで映画鑑賞はかなり重宝しています。
映画を見せている間に、炊事などもろもろの準備がはかどります。
「もしも」の時の安心感:
もう一つはやはり地震や台風による突然の停電に備えられることかと思います。
最近は気候変動の影響か昔に比べて災害が増えたと思います。
ポータブル電源があれば、スマートフォンの充電(情報収集や連絡手段の確保)はもちろん、夏場は扇風機、冬場は電気毛布といった体温調節、最低限の照明の確保など、不安な状況下での「安心」を電力で支えてくれます。
ソーラーパネルがあると、さらに安心感は増すかと思います。
モバイルバッテリーと異なり、AC電源出力ができる。
最大の特長は、多くの製品がAC出力(家庭用のコンセントと同じ形状)を備えている点です。
USB端子からしか給電できないモバイルバッテリーとは異なり、扇風機、電気毛布、小型の冷蔵庫、ノートパソコン、プロジェクターなど、普段家で使っている電化製品を屋外や停電時でも使用できます。
最近は卓上のものだとUSB駆動のものも増えましたが、普通の家電は基本的にコンセントに刺して使うと思うので、それをそのまま持ち出せるというイメージになるかと思います。
選び方のポイントは「容量」、「定格出力」、「バッテリーの種類」、「充電方式」、「充電性能」
1. 容量(Wh:ワットアワー):
「どれくらいの時間」使えるかの目安です。
スマホ充電メインなら小さく、家電を使うなら大きいものが必要です。
2. 定格出力(W:ワット):
「どんな家電」を動かせるかの目安です。
容量が大きいものを買っておけばいいと思いますが、ここは意外と盲点になりがちです。
使いたい家電の消費電力が、この数値より下回っている必要があります。
3. バッテリーの種類(リン酸鉄リチウムイオン vs 三元系):
安全性や寿命(何回繰り返し使えるか)に関わります。
最近は安全で長寿命な「リン酸鉄」が主流です。
4. 充電方式
本体への充電はどうやって行うかです。
家庭用コンセントからは当たり前として、シガーソケットからソーラーからなど多様な充電方式があるので、自分が行いたいものはどれか考えておく必要があります。
5. 充電性能:
本体をどれだけ速く充電できるかです。
例えば、EcoFlowの高速充電は有名です。
アウトドアや災害におすすめなモデルを3つピックアップ!
[EcoFlow(エコフロー)] RIVER2 Pro
スピードと軽さを両立した、機動力抜群の最新モデル
EcoFlowのラインナップの中で、最も汎用性が高い「RIVER(リバー)」シリーズの最上位モデルです。
上位シリーズの「DELTA」ほど重厚ではなく、かといってエントリーモデルほど非力でもない、まさに「ソロからファミリーまでこなす万能選手」という位置づけです。
他社と比較した際の最大のアドバンテージは、独自技術「X-Stream」による圧倒的な充電速度です。
競合モデルが数時間かけて充電するなか、わずか1時間強で完了するスピード感は、モバイル性能を重視するユーザーから圧倒的な支持を得ています。
逆に欠点としては、充電中の「ファンの回転音」が比較的大きめです。
超高速で充電するため、熱を逃がすファンが勢いよく回ります。寝静まった夜間のテント内などで充電すると、音が気になるかもしれません。
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[Anker(アンカー)] Solix C800 Plus Portable Power Station
高出力家電も動かせる、タフでパワフルな頼れる一台
世界的な充電器メーカーAnkerが送り出した「Solix」シリーズの中核モデルです。
先行する競合を研究し、「同じ容量なら、より高い出力を」というコンセプトで設計されています。
1000Wh超えの大型モデルに匹敵する「1200W」という定格出力を実現しており、ミドルクラスの常識を覆すパワフルさが特徴です。
また、特筆すべきは充電速度です。
それまではEcoFlowが充電速度に定評がありましたが、Ankerはそれを上回る速度を実現しています。
出発前に充電を忘れていたときや、電源サイトでの充電時もいつでも使えるわけではない可能性も考えると、早く充電ができるに越したことはありません。
一方で、高出力に対応するための堅牢な設計ゆえ、3機種の中で「最も重い(約10.5kg)」のがネックです。
他社より2〜3kg重いため、駐車場からサイトまで距離があるキャンプ場などでは、持ち運びに少し気合が必要です。
- Solix C800 Plus Portable Power Station
- Solix C800 Portable Power Station
という2つの機種がありますが、ライトの有無の差だけになります。
定価はほとんど変わらないため、ライト付きを買っといてもよいかなとなるのですが、実売に大きく差がある場合があるため、その時に応じて選ぶのがよさそうです。
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[Jackery(ジャクリ)] ポータブル電源 708
軽さと実績。誰でも迷わず使えるポータブル電源の王道
ポータブル電源ブームの先駆け、Jackeryのベストセラーモデルです。
最新の「Plus」シリーズが登場するなか、あえてこのモデルが選ばれ続ける理由は、その「枯れた技術」による安定性と圧倒的な軽量さにあります。
スペック競争ではなく「持ち運びやすさと信頼性」という原点に立ち返る際に選ばれる王道モデルです。
欠点は構造上、「寿命(サイクル数)」と「充電速度」が最新モデルに劣る点です。
寿命は約500回と、リン酸鉄モデル(約3,000回)に比べると短く、フル充電にも約5時間かかります。
毎日ガシガシ使い倒すというよりは、週末のレジャーや「いざという時の備え」に適した仕様です。
圧倒的な「軽量さとシンプルさ」があり、最新機種に比べ1〜2kg近く軽く、女性や子供でも無理なく持ち運べますし、操作が直感的なため、「機械の難しい設定は苦手だけど、信頼できるブランドのものが欲しい」という初心者に最適です。
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おわりに
以上、今回はポータブル電源を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ポータブル電源はスペック表が複雑で、何を選べばよいのか分かりづらいと僕自身も思っていたので、なるべく違いを強調して、各商品を選ぶとしたら何が決め手になるかを考えてみました。
とはいえ、今回紹介した3社はどれも信頼できる定番メーカーなので、どれを選んでもそこまで大きな失敗はないと思います。なので、ファーストチョイスとしては「充電の速さ」や「見た目の好み」など、自分が一番重視したいポイントで直感的に選んでみるのもありだとは思います。
いずれにしても、今回の記事がみなさんのポータブル電源選びの一助となれば幸いです!
※実売価格は記事執筆時のネット上での実売価格となり、変動するものなのでご了承ください。


